はじめまして。当サイト管理者の美濃と申します。
日本刀と出逢ってから数年経ちます。
はじめて日本刀と出会った時、その刀の妖艶さに魅了されてから自分なりに日本刀について調べ、学んでいます。
軽く自身について紹介させてください。
♦名前:美濃
♦性別:男
♦趣味:休日の日本刀巡り
♦年齢:ご想像にお任せ致します
♦好きな日本刀:村正(むらまさ)
僕が日本刀の次に興味のあるもの。
それは研ぎ師の方々です。
そもそも研ぎ師とは何かご存知でしょうか?
研ぎ師とは刀の製造工程について詳しくない人、メンテナンス法を知らない人は、刀を磨くことの意味がよく分からないかもしれません。
確かに日本刀は現代では実用的な武器ではなく、また法的にも何かを斬る目的で使用することが出来ません。
ですから磨く行為は使うことを前提としていないことになります。
それは全く正しい理解であり、研ぎ師の目的は斬ることにありません。
研ぎ師は磨くことの他に、様々な仕事を兼ねています。日本刀には装飾品が施されますが、それらを埋め込むのも研ぎ師の仕事です。彫った溝に金を埋めるだけでも大変な技術が必要とされ、完璧にこなせる人は稀です。その研ぎ師の代表的存在であった本阿弥家の技術者は刀を単なる斬る道具としてではなく、芸術作品として扱っていました。ですから彼らは鑑定業も営んでいました。
本阿弥家の1人である光悦もまた、日本刀の芸術的価値を見出していました。
彼は刀を研ぐ目的を、御代を鎮めるためだとしていました。
そしてその延長線上に、人の精神を磨くという究極目標を設定したのです。
綺麗事だと思われるかもしれませんが、研ぎ師の多くは彼と同じ考えを抱いています。研ぐのはその刀の魅力を引き出すためであり、所有者や鑑賞者が日本刀の精神を少しでも理解できるように貢献する事こそ、研ぎ師としての仕事であり、プライドであると考えているのです。